お客様からご依頼を受け、まず行うのが『現地調査』
外構エクステリアの設計は、現地調査がないと始められないと言っていいほど、現地調査は大事な工程なんです。
言葉自体はご存じの方が多いと思いますが、今回は具体的にどんな事を行っているのかをまとめていきます。
ぜひ最後までご覧ください♪
一口に現調と言っても、新築外構かリフォーム外構かによって、現調時の注意事項は少し違ってきます。
まずはその違いと、二つに共通する現調のポイントを併せて解説していきます。
【新築外構の場合】
新築だからと言って、実際の寸法が図面と全く同じとは限らないんです。
図面上の数値と実測値が違うのはよくあること...。
そのため、新築外構の場合は図面上の数値が正しいかどうか確かめる作業をメインに行います。
誤りがあれば、実測値で図面を引き直し、それから設計に取り掛かります。
【リフォーム外構の場合】
リフォーム物件や中古物件は 敷地配置図等の図面が残っていないことが多いので、全て測量しなおし、新たに図面を起こす作業が必要です。
現調時はまず手書きでざっくりとした平面図を起こし、持ち帰ってパソコン等で清書します。
↑実際の手書き図面
リフォーム外構の場合は、その場で図面を起こすのに加え、既存物や植栽で敷地の全容が把握しきれない現場もあるため、新築に比べ作業に時間がかかります。
【共通の注意点】
●境界線をはっきりさせる。
ほとんどの土地には敷地境界を表す杭が土地の四隅に埋め込まれています。
↑境界杭
現調時にどこまでが施工可能範囲かを確かめるのがマスト事項!
当然ですが、この範囲を超える設計は出来ません。
また、隣地境界線の土留めブロックやフェンス等の既存物がどちらの土地に属しているのかも合わせて確認していきます。
古い物件は隣地境界線を折半している場合もあるため、時にはお隣さんと協議しながら進めるケースもあります。
↑雑草で境界が分かりにくい現場
●写真では分からない現況
当社では、ご相談時にお庭全体の現況が分かるお写真のご準備をお願いしています。
ただ、写真の情報にはやはり限界があるので、自分の目で確かめる必要があります。
例1.植栽の本数や解体箇所、マス・室外機・その他屋外設備の位置
→これらは記載されていない図面が多いうえ、写真では確認が難しいので現調時に詳しく測量します。
最終図面に残らないものでも、『撤去、解体、処分、移設』が必要になるものは全て計測が必要です⚠
※特にマスは、干渉出来ない施工があるため正確な位置出しが重要です。
例2.土地の高低差
完全にフラットな土地の方が珍しいと言っていいほど、どの土地にも少なからず高低差があります。
GLの高さ設定や3D図面作成時、材料の数量を拾う際に高低差は必須なので、専門の機械を使って正確に計測します。
例3.建物の基礎高、窓や換気扇、軒の位置・高さ
これらも現調の重要なポイントです。
例えばテラス屋根を設置する際は、柱が窓にかからないか、テラスの屋根が換気扇や軒に干渉しないかなどの注意点があります。干渉する場合は希望の商材が設置できない事もあるため、事前にしっかり確認する必要があります。
また、ウッドデッキやテラスデッキの設置をご希望の場合は、掃き出しの高さとフラットになるように設計する必要があるため、建物の基礎高が重要です。
【最後に】※お客様に知っていて欲しいこと
●埋設物問題
すべての現場で必ず現調を行いますが、現調時、唯一確かめられないものが、配管や配線等の『埋設物』です。
当然、お庭を掘り返して一つ一つ確認するのは不可能なので、着工後、予期せぬ埋設物の発見があり、埋設物が設計物に干渉する場合は移設工事が必要になります。
この場合、当初の見積もりに移設料は含まれていないので、思わぬ出費になることも...。
ただし!!新築の場合は、家の打ち合わせ開始と同時期、またはそれより前に外構計画をスタートさせることで、このような事態を避けることができるので、お早めのご相談がおすすめです♪外構打ち合わせは早いに超したことはありません('ω')ノ
最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。
外構工事は皆様の要望やお悩みに真摯に耳を傾け、一緒に解決策を考えてくれる業者さんに依頼しましょう。
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